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(健食)淘汰の時代

最終更新: 2019年11月29日


2.13日本通信販売協会(JADMA)が開催したセミナーに参加してきました。テーマは「機能性表示と薬機法の関係を考える」というものです。


問題は、そもそも機能性表示食品制度は薬機法の対象外が一般的な認識でしたが、「歩行能力の改善」について厚労省は機能性表示食品に対し薬機法の違反の疑いがあるとし、2018年11月に厚労省が消費者庁に対し医薬品的効果を標榜したものがあると指摘をしました。


セミナーでは厚労省の担当者が登壇し、その要因を「届出表示の一部を切り出し強調することで誤認が出る可能性と処方薬の効能との重複などの要因が重なったことが今回の指摘となった」と説明があり、「処方薬の効能との重複」の点検の必要性が示されました。


パネルディスカッションで特に印象に残ったのは、パネラーの某食品研究所所長の話の中で長年の健食広告のクセに苦悩し、機能性表示食品の広告づくりに慣れないでいる現状があること。今回のこのような国の担当者を招いたセミナーは官民の理解を深め有意義と話していました。某出版社前社長のパネラーは「健食はお守りみたいな存在。あってホッとする。そうじゃないものは淘汰の時代に入ったのではないか。」という発言があり、表題にもさせていただいた「(健食)淘汰の時代」という表現が印象的でした。


健食は淘汰の時代に入ったと言われたり、機能性表示食品制度は国の成長戦略の一環と言えども、創設されてようやく4年が経とうという状態です。あくまでも筆者個人の意見ですが、若いこの制度を堅実に運用するには、国も事業者も「VS.」の構図から双方で「大切に育てていく」という視点が必要と思います。機能性表示食品制度は、(老獪な)景表法、(権威的な)薬機法と対当に闘っていかなければなりません。これまでも両法の規制により、難しい局面に幾度となく直面してきました。特に事業者は事業者責任下の制度であることを再認識し、試練は多くとも、運用の試行錯誤で解決できないことはないと考えます。これからの健食業界の「成熟」と機能性表示食品制度の「成長」を注視していきたいと思います。


今回、初めてJADMAセミナー「サプリ塾」に参加しましたが、パネルディスカッションも活発で大変意義のある内容でした。


(注:ここでいう「健食」は消費者庁で分類される「いわゆる健康食品」をさします。)